Milky Way~壁の乗り越えかた~
ピンポーン。

ちょうど準備が終わったところで玄関のチャイムが鳴った。

「はい、どうぞ」

そこに立っていたのは、義徳に松澤先生、麻田マネージャーの3人。

すでに集まっているわたしや義徳の両親に怜央、わたしを含めて、今日の夕食は総勢9名の大所帯。

「でも久しぶりだな、琴音の家に来るの」

「そうだね」

会わなくなって、もう足掛け8年にもなるのか……

「さあ、こんな所で立ち話もなんですから、どうぞ中へ入って下さい」

お母さんが呼びに来るまで、わたしは感慨に耽っていた。
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