Milky Way~壁の乗り越えかた~
「だって、合格したら告白するつもりだったのはなんとなく分かってたし、琴音ちゃんも義君が好きだから上手くいくだろうなって思ってたけど」

「でも、怜央も好きなんじゃ……」

「わたしが!?義君を!?」

わたしの言ったことに、怜央は目を丸くした。

「そんなふうに思ってたの!?」

「だ、だって、義徳といるときはわたしよりベタベタしてるし……」

「呆れた。義君のことはお兄ちゃんみたいに思ってるし、だいいち、義君と琴音ちゃんの仲を裂けるわけないじゃない……」

怜央の答えに安心したのか、わたしはその場にへたり込んでしまった。

「琴音ちゃんも、恋すると弱気になっちゃうんだ……」
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