Milky Way~壁の乗り越えかた~
「はい?」

「ほら、わたし、義徳から告白されて、ちゃんと好きって言ってないでしょ?今回のことがあって、中途半端なのが嫌になって、それで……」

「なんだ……」

力が抜けたように義徳は背もたれにもたれかかった。

「ど、どうしたの?」

「別れ話をされるのかと思った」

「ま、まさか……」

「でも、勘違いで良かった」

義徳がほっとした表情を見せた後、しぜんとわたし達は唇を重ねた。
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