Milky Way~壁の乗り越えかた~
「実は俺も話したいことがあるんだ」

そう言って、義徳は小さな包みをテーブルの上に置いた。

「これは?」

「琴音へのプレゼント」

「ちょ、ちょっと待って。そこまでは受け取れないよ」

ディナーとこの服だけでも申し訳ないのに……

「俺が贈りたいんだから、遠慮なんてしないで。むしろ、受け取ってくれなかったら、ショックで寝込む」

「そこまで言うなら……開けていい?」

「うん」

包まれていたのは小さな箱。

中には指輪が入っていた。

中央に光るのは真珠、わたしが生まれた6月の誕生石だ。

「よ、義徳……」

「結婚しよう」
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