Milky Way~壁の乗り越えかた~
驚いているわたしとは対照的に落ち着いた口調で、義徳は「結婚」の2文字を口にした。
「今すぐとは言わないよ。ただ、俺の気持ちを知ってほしかっただけ」
「もしかして、ここに呼んだのって……」
「そう。不安だったのは俺も同じ。だから、琴音から電話をもらったときに『言うなら今日だ』って思った。すぐに、怜央にサイズ聞いて服を買って、その足で宝石店に行って、ここも予約した」
まったく、用意がいいのか向こう見ずなのか……
でも、わたしのためにここまでしてくれたのは、純粋に嬉しかった。
「それに、俺には時間がなくて……」
「おい、時間がないってどういうことだ!?」
今の言葉は聞き捨てならない。
まさか、不治の病にかかってるのか、義徳……
「今すぐとは言わないよ。ただ、俺の気持ちを知ってほしかっただけ」
「もしかして、ここに呼んだのって……」
「そう。不安だったのは俺も同じ。だから、琴音から電話をもらったときに『言うなら今日だ』って思った。すぐに、怜央にサイズ聞いて服を買って、その足で宝石店に行って、ここも予約した」
まったく、用意がいいのか向こう見ずなのか……
でも、わたしのためにここまでしてくれたのは、純粋に嬉しかった。
「それに、俺には時間がなくて……」
「おい、時間がないってどういうことだ!?」
今の言葉は聞き捨てならない。
まさか、不治の病にかかってるのか、義徳……