Milky Way~壁の乗り越えかた~
「ま、待て!お前、明日撮影だろ?」

「大丈夫、俺わりとタフだよ」

タフとかそういう問題じゃ……

「そ、それに、自分の知名度分かってるのか!?今だってもしかしたら記者が張ってるかもしれないのに、また撮られるかもしれないぞ」

「一応、俺ばれないようにするのは得意だよ。今日だって、気づかれずに服も指輪も買えたし。それに、たとえ報道されたって、何もやましいことはないでしょ?本当に俺達恋人なんだから」

そういわれると、何も言い返せない。

「さて、そうと決まれば行きますか」

反論するまでもなく、わたしは車に乗せられた。
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