Milky Way~壁の乗り越えかた~
「ところで先生。先生には兄弟いますか?」

その巴さんからの質問。

「いるよ、妹が1人。安曇怜央って、3年にいるはずだけど……」

「えっ、安曇先輩って、先生の妹なんですか?」

またもや男子たちの喚声。

「ど、どうかした?」

「安曇先輩ってすごく人気あるんですよ」

「そんなにすごいのか?」

「ええ、小柄で可愛くて、写真部部長としても活躍していて、特に男子生徒からの人気はすごいですよ」

そんなにも怜央は成長したのか。

姉として誇らしい。

「なるほど、怜央の人気が高いのは喜ばしいことだが、妹と親しくしたければわたしの屍を越えていくことだ」

「もう1人」の屍も一緒にな。
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