言 ノ 葉
七、
暗くて、何も見えない世界。
時計の針が止まってしまった、この中で。
君の声を聴く。
優しく、柔らかな声音で
俺の名前を呼んでくれる。
ごめんね、と
ありがとう、と
愛してる、を
出来るならもっと君に伝えたかった。
時間の止まってしまった俺には
もう伝えることなど出来ないけれど。
だから、せめて………
君のために、願うよ。
どうか君が
世界で一番、笑顔になれますように。