あたし様史上最高の奴等
「足りるかな…。」
俺はその言葉に笑いが止まらなかった。
笑うとさっき殴られた腹が、バットに当たったところがいてえのに。
「なに?何で笑ってんの?」
「お前変!だってたまたま通りかかっただけなのに手当てする奴なんていねえよ!」
「だってこんなに沢山の人が倒れてたら声かけないわけに行かないでしょ!」
あぁ。
やっと分かった。
俺、優佳の事”たぶん”じゃなくてマジで好きなんだな。
優佳の顔を見て元気が出た俺はみんなに指示をした。