あたしの物語
その後もハルカと他愛もない話を続けていると、遠くの方で聞き慣れた声がした。



「ハルカぁー!!いるかー!?」



「あのバカ!またデカイ声出して!」



段々とその声の主であろう足音が、あたしたちのいる教室に近付いてくる。



教室の扉が勢いよく開くまで、あと5秒…あと4秒…などと考えていると、あと3秒のところで扉が開いた。



「恥ずかしいからデカイ声で名前呼ぶなって言ったでしょ!!」

扉を開けたハルカの声が廊下に響き渡った。
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