黒龍





静かに、淡々と話した男。









麗のときと同じだ。



こいつには…
勝てない。



麗とは比べ物にならない
殺気の量。







気づいたら俺の隣に
立っていた遥さえも
足が震えている。






「副総長、
 お前も同じだ。



 もっと…


 総長を信じろ」





ビクッと反応する遥。



それだけ言うと
その男は後ろを振り向く。





と、そのとき
風でフードが取れた。



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