黒龍





この様子だと、
殴ったりする訳じゃなさそうだ。



そう思ったあたしは
携帯を取り出し、
竜聖に電話をする。




3コール目で

『もしもし姉ちゃん?』


と竜聖。


「今から屋上来れる?」


と聞くと、


『全然大丈夫。

 すぐ行くね』


と言って電話を切った。




少しして

ギイィと扉を開ける音。



それと同時に


「姉ちゃーん!」


と竜聖の声。




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