黒龍
「黒龍のみんなは、
やっぱり優しいのね」
こんな私でも
受け入れてくれた、
とまた優しく笑う。
俺はその笑顔が好きだ。
「俺の、大切な仲間だから」
「ええ、
黒龍が全国№1に
上り詰めた理由が
分かった気がするわ」
「白菊のおかげだよ。
白菊が全国№3に
上り詰めたとき、
俺たちでも出来るって。
頑張れたんだ」
「気づいたら、
抜かされちゃったけど」
俺の方を見て、
また微笑む。
付き合ってから
分かったことは、
楓は本当は
よく笑う人だということ。