黒龍





もう12時過ぎてるから
楓は家に居るはずなのに…。




確かにブランコを漕ぐ音。



夜、この公園で
楓以外を見たことはない。








キーコー… キーコー…




「…!」




ブランコを漕いでいるのは
小さな…子供?



俺に気づいたのか
バッとこちらを向く。




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