黒龍





「そういえば
 恭介くん、

 ご飯食べた?」



楓が聞くと、
恥ずかしそうに


「………まだ…」


と呟く。





「翔司もまだだよね。

 よし!
 お姉さん、
 恭介くんのために
 腕振るっちゃう!」



軽くガッツポーズする楓。



「んじゃあ、
 
 俺らは
 飯出来るまでに
 風呂入るか」



そう言って、
恭介の手を引く。




が、
一向に恭介が動こうとしない。




「…どうした?」


と聞いてみると、


「…僕、
 着替え…ない」



と下を向いてしまった。




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