黒龍
それから
他愛もない話をして
風呂を出た後、
リビングに向かうと
楓はソファで寝てて
「俺たちも寝るか」
そう言って、
楓をお姫様抱っこし
ベッドまで運ぶ。
恭介も俺の後をついて来る。
「恭介もここでいいか?」
楓の寝ているベッドを
指さす。
コク、コクと頷く恭介。
恭介は俺と楓に挟まれて
ベッドに入った。
「明日は学校休みだから、
どっか出かけるか」
俺がそう言うと、
「うん!」
と笑う恭介。
それからすぐに
スー スーと寝息が聞こえた。
「…疲れてたんだな」
それから俺も
深い眠りについた。