黒龍





「…!?

 痣って…」



楓の顔がみるみるうちに
青くなっていく。



「いじめか…

 虐待だな」




俺がそう言った瞬間、
ぽた、ぽたと
大粒の涙を流し始める楓。



「…そんな…っ

 そんなの、ひどい…」



そんな楓を優しく抱きしめ、



「とりあえず

 恭介の親から連絡来たり、
 警察沙汰になるまでは
 
 俺たちが一緒に居てやろう」




俺の言葉に
コク、コクと頷く楓。



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