黒龍
リビングに戻ると
まだ8時だと言うのに
そこには
ソファに寝ころび
遊ぶ麗。
こちらに気づいたのか、
「おとうしゃん」
と一言。
もうすぐ2歳になる麗は
身体的にも
頭脳的にも
すごく成長した。
「麗ー、お腹空いてないか?」
「おむらいしゅ」
上手くは言えないけど、
相手の言葉を理解して
単語を発する。
「オムライスかー、
お母さんのより
不味いけどいいか?」
「めっ」
ぷーっと、
頬を思いっきり膨らめる麗。