黒龍
眠い目を擦り、
リビングへ向かう。
「麗さーん!
ご飯とパン
どっちにしますかあー?」
2階に居るあたしに
聞こえるように
大きな声を出す竜聖。
「パンー…」
聞こえるか聞こえないかの声で
返事をしたあたし。
だけど、
リビングに着き
ダイニングテーブルを見ると
スクランブルエッグに
ヨーグルト。
「麗さんは、パンですね」
と朝から可愛い笑顔を向けて
サッと目の前にパンを置いてくれた。
「ありがと」