黒龍





「あ、制服は
 楓さんの部屋にあるそうですよ」




「んー、了解」



もぐもぐと食べてるあたしに、


「桜ヶ丘高校より遠いんで、
 あと15分で準備してくださいね」


と、竜聖。



…って、え!?

「あと15分!?」



「はい、じゃあ俺はもう行きますね」





………


「えぇ!?

 竜聖もう行くの!?
 てかあたし、道分かんない!」



「でも、
 一緒に登校は駄目なんですよね?」




勝ち誇ったような竜聖の笑顔…。


こいつ…



< 25 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop