黒龍





「…ああ、そうだったな。




 話すことはたくさんあるが。
 まず…








 今回の仕事が成功したら、
 俺は天竜組組長の座を


 お前に譲ろうと思っている」





…っ!?




「っ、俺はまだ19歳だぞ!?」



あまりに急だったため
思わず立ち上がってしまう。





「そんなことは関係ない。

 俺が譲ると言ったら
 譲るんだ。




 …それから、
 今回の仕事は
 そう簡単に行くものじゃない。




 最低でも半年間は
 かかるだろう。

 心の準備をする時間は
 まだたくさんある」






< 274 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop