黒龍
「…ああ、そうだったな。
話すことはたくさんあるが。
まず…
今回の仕事が成功したら、
俺は天竜組組長の座を
お前に譲ろうと思っている」
…っ!?
「っ、俺はまだ19歳だぞ!?」
あまりに急だったため
思わず立ち上がってしまう。
「そんなことは関係ない。
俺が譲ると言ったら
譲るんだ。
…それから、
今回の仕事は
そう簡単に行くものじゃない。
最低でも半年間は
かかるだろう。
心の準備をする時間は
まだたくさんある」