黒龍
…半年間!?
「そんなに大変なのか?」
いや、大変なのは分かっていた。
鬼神組の恐ろしさは
分かっているつもりだ。
だが、
半年間となると
そう簡単な話じゃない。
俺の気持ちを見透かしたのか、
「…ああ。
潰すことは今までと変わらん。
だが今回、
1番の欠点となるのが…
鬼神組のスパイがここ、
天竜組に居ることだ…!」
…!?
「!?スパイっ!?」
俺が半年後組長になることを
知らされた時よりも
目を見開いてしまう。