黒龍





「…そうだな。



 楓ちゃんには
 時期組長として
 俺の知り合いのところで
 修行している、
 ということにしておこう」





そう言ってくれた親父に
微笑み、




「ありがとな、



 んじゃ準備してくるわ」




と、軽く手を振る。







「…黒龍のことも
 考えろよ」


小さく呟いた親父に



「…分かってる」


と、俺も呟く。




すると
入ってきた時と同じように
尚と雅輝が障子を開けてくれる。





「親父のサポート、
 よろしくな」


2人にだけ聞こえるように
そう言うと、

2人とも小さく頭を下げてくれた。





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