黒龍
何だかんだ、
黒龍の倉庫に顔を出すのも
1ヶ月ぶりだった。
みんなが
心配してくれるのも
無理ない。
「で、
今日みんなを集めた理由は?」
急に真剣な顔になった壮樹に
「そろそろ集まったか…
おーい、みんな!
今日は俺から話がある!」
大声でそう言った俺を
みんなが一斉に見る。
久しぶりのこの感覚…。
俺にはこの感覚が、
幸せで仕方なかった。
仲間が居る、
それがどうしようもなく
俺を幸せにしてくれる。
…そんな黒龍を守りたいから。
守るのが俺の役目だから。
俺は覚悟を決めて…