黒龍





「…俺、








 黒龍の総長やめてきた…」







そう言った瞬間、
溢れだす涙…。





「…半年間も黒龍
 ほっておいて
 修行なんて出来ねえから。



 俺なりに考えて出した
 答えだけど…





 やっぱり
 俺にとって"あそこ"は
 大切な場所なんだ。



 そんな黒龍初代総長を
 降りたのは、

 今の俺には
 
 …どうしようもなく
 辛えよ…」







俺の居場所だった黒龍は、
もう俺を総長だとは思ってない。



一緒に黒龍を創り上げた
要、健、壮樹。


あいつらはもう
一生俺を仲間だと
総長だと
言ってくれないだろう。



そう思うと、
涙は止まらなくて。



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