黒龍
「…失礼しました」
そう言って
もう一度頭を下げて
部屋から出る。
この2ヶ月で
たくさんの仕事を
任されてきた俺。
今回の仕事は、
鬼神組の下で動いている
"闇天狗"という族を
潰すこと。
先週闇天狗が、
鬼神組が扱っている銃を
他の族に売っていたことが
判明した。
そのことに
怒りが抑えられない寺塚は
"どんな手を使ってでも
闇天狗を潰せ"
と、俺に仕事を依頼した。
「…ざっと200人かな」
小さく呟いたつもりだったが
「…まあ、俺と2人で
十分でしょうね」
隣で笑う、
「…涼太」