黒龍
「壮樹ー!
お腹空いたよー」
と、お腹をさする要。
「そうですね。
もうこんな時間ですし。
コンビニでも行きますか」
腕時計を見ながら
そう言う健。
…2人は何も変わってない。
むしろ、
元気になったみたいに。
…いや、
無理と明るく振舞っている。
まるで翔司の分を
埋めるように…。
そんな2人の気遣いを
無視することなんて出来なくて。
「そうだな。
よっしゃ、
今日は俺のおごりな」
俺も明るく振舞う。