黒龍









「…俺たちは
 翔司を信じてきたよ。




 いや、
 鬼神組に入ると言った
 翔司もな。


 …だけど、



 あいつは仲間だった俺たちを
 手加減することなく



 思い切り殴ったんだ…。





 そんなあいつのこと、
 どうやって信じろって言うんだよ。



 …あいつは、
 翔司は…

 俺たちを裏切ったんだ。
 利用してたんだ。

 自分が鬼神組に入るためにな…」









力なく言葉にする。

俺の涙腺だって
本当はとっくに限界だった。

最後の言葉を
言った俺は涙を流す。



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