黒龍
次の日、
起きてすぐに
出かける準備を始める。
…今日は
麗の2歳の誕生日。
俺は麗に
プレゼントだけでも
送ろうと、
ショッピングモールへと
足を運んだ。
「…何がいいかな…」
目の前には、
くまやうさぎの
大きなぬいぐるみ。
すると、
「弟さんか、妹さんにですか?」
店員が尋ねてくる。
「…いや、娘にです」
そう言った俺に
「失礼しました。
あまりに若かったので…」
と申し訳なさそうに頭を下げる店員。