黒龍

麗side






-麗side-






小さかったあの頃。





いきなり扉が開き
知らない男の人が入って来た。






「どなたですか?」


そう尋ねた
お兄ちゃんを







ゴンッ




その男の人は
殴った。










「きみが麗ちゃんかー、

 いかにも
 翔司の娘って感じだね」



幼いながらに
その人の笑顔に

危険を感じた。






< 344 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop