黒龍

それから







目の前に広がる
綺麗なオレンジ色の空。







「…もう、帰らなきゃ」











"今の俺じゃ、
 麗より弱い俺じゃ

 麗を救うこと
 出来ないけど…。



 強くなるから…!

 そしたら
 話、聞かせて欲しい"



あの時の駿の言葉。



話聞かせて欲しいって…



「…そんなの無理だよ…」









駿の言葉で
久々にお父さんのことを
思い出したあたし。




自然と涙が出てきて。





「お父さん…

 …会いたいよっ!!」



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