黒龍
名前呼んでないじゃんと、
奏多さんに心の中で
ツッコむ。笑
「山口麗さんです」
教室に入り、教卓に立つ。
「え、可愛くね?」
「きゃー、
朝竜聖くんと登校してた人!」
クラスの人たちが
ざわざわしてるのを、
「静かにしてください」
と奏多さんが殺気出してる…笑
サッと静かになるクラス。
「どうぞ、
自己紹介してください」
奏多さんにそう言われ、
「山口麗です。
よろしくお願いします」
とだけ言い、
「席、どこですか?」
と聞く。
「窓側の一番後ろが空いてるから」
やった、一番後ろ。