黒龍
第2章
いきなりの危機
朝起きて
(悠さんに起こしてもらって)
朝ごはんの準備をし、
昨日と同じように
竜聖の後ろに乗って登校する。
「きゃー、竜聖くんだあ!」
「今日も後ろに誰か乗せてるよ」
竜聖とあたしが兄弟って
知らない女子たちは
あたしに痛い目線を浴びせてくる。
睨み返そうかと思ったけど
正体がバレるのだけは
避けたいし
気絶でもされたら困るから
シカト。
「ありがと、
今日は真っ直ぐ
家帰ろうと思ってるんだけど
竜聖どうする?」
「じゃあ俺も帰るよ。
授業終わったら
迎えに行くね」
「うん、お願い。
じゃあね」