黒龍





さっきの言葉。


"あたしさっき
 あなたの下っ端に
 弟侮辱されたんで
 少しイラついてます。"


あの時、
俺が見ていたことに
気づいてたんだ。


ならきっと
俺が聞こうとしてたことも。


"何でそんなに強いのか"



………読まれてた。



俺が何も知らなかったら
自分の正体をバラすような
あんな発言するはずない。



麗が獣牙の下っ端を倒したこと。




いづれ俺の耳に入るとしても
麗と特定するには
時間が掛かるだろう。





「ただ者じゃないことくらい
 最初から分かってた
 はずなんだけどなー…」





-駿side end-


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