黒龍
今はお昼の時間。
みんなわいわい楽しそうに
ご飯を食べている。
多分、裏庭だろうと思い
裏庭へと足を進める。
「あ、姉ちゃんー!」
やっぱり、
そう思い竜聖のもとへ。
「ごめん、
今日は先に帰るね。
歩いて帰るから心配しないで」
それだけ言うと、
ばいばいと手を振り背中を向ける。
「分かった!
気を付けてねー!」
「はいよー」
あまり良い顔はしてないから
心配をしているんだろう。
確かに、
この炎天下の中
歩いて帰るのは
容易なことじゃない。
「まあ、なんとかなるか」
下駄箱へ向かい、校門から出た。