黒龍





今はお昼の時間。


みんなわいわい楽しそうに
ご飯を食べている。



多分、裏庭だろうと思い
裏庭へと足を進める。




「あ、姉ちゃんー!」



やっぱり、
そう思い竜聖のもとへ。




「ごめん、
 今日は先に帰るね。

 歩いて帰るから心配しないで」



それだけ言うと、
ばいばいと手を振り背中を向ける。



「分かった!

 気を付けてねー!」



「はいよー」



あまり良い顔はしてないから
心配をしているんだろう。


確かに、
この炎天下の中
歩いて帰るのは
容易なことじゃない。




「まあ、なんとかなるか」




下駄箱へ向かい、校門から出た。


< 94 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop