季節に触れて


でも、


いつしかマサヒロは



「こっちくんな、」


「お前の顔なんか見たくない」




あたしを冷たい目で見るようになった


半同居みたいな生活の中で



何が変わったんだろうって

マサヒロに何があったんだろうって


あたしも悩んで


そしたら毎日のように

あたしとマサヒロはぶつかるようになった


ケンカはピークに達して


「あーもう!やってらんねぇ!」

「マサヒロっ!!」


ついにおばあちゃんの前でもあたしの暴言を吐くようになった。


「お前、うざい。ほんっと顔みたくない」

「…ッ、うっ…」



泣くあたしにマサヒロは見向きもしない。


あたしはそれでも、マサヒロが大好きで泣くことしか出来ない。


みかねて、


「あんったぁ!!…出て行きなさい!!」


おばあちゃんが拳を震わせながらマサヒロに怒鳴った。




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