季節に触れて
とんとんっと背中を摩ってくれるお姉ちゃんの手は心地よかった。
「お姉ちゃん、あたしマサヒロが好きだよ」
「あお…」
「すっごく好き」
これだけは分かってもらいたい。
あたしはマサヒロが嫌いなんかじゃない憎くもない。
ちゃんと、あたしはマサヒロが好きなんだ。あんなことを言われても
誰もがマサヒロを否定しようとも、
あたしは…
あたしには
マサヒロしかいないの。
お姉ちゃん?分かって?
「マサヒロしか無理なんだよぉ…っ」
力強くお姉ちゃんはあたしを抱きしめた。