【完】キセキ~君に恋した時間~
「すいません!」
「は?なんで謝るわけ」
思わずバッと謝ると、怪訝そうに美海が
俺を見てくる。
ハッ……!条件反射で……!
「や、なんでもない……」
いたたまれない気持ちになりながらそう
言うと、「あっそ」と呟いて、ポテトを
口に放り込む美海。
俺はそんな美海をチラッと見ながら、シ
ェイクのストローに口を付けた。
……どうしよう。これは、アレなのか?
俺からききにいくべきか……?
「み───」
「知ってるんでしょ」
美海、と呼ぼうとすれば、遮られた声。
驚いて美海を見れば、美海はどこか遠い
目をしていた。
「……薄々気付いてるんじゃない?私が
、育児放棄されてることに」