【完】キセキ~君に恋した時間~
やだなあー、なんて言いながら、バシバ
シと何度も俺の背中を叩きつける磯部。
だから痛いんだけどっていってんじゃん
。え、なに嫌がらせ?嫌がらせですか。
「テンション高いね」
「そっりゃ高くもなるべー!だって今日
から高校生なんだぜ?」
いや、そんなどや顔で言われても。
そう、今日から無事に高校生を迎えるこ
とになった俺。
栄生君のお陰もあって、試験はすんなり
と合格。
そして磯部も、峯本も、福田さんも。皆
一緒だ。
「楽しみだなー!彼女でっきるかなー」
鼻歌混じりに、スキップしている磯部か
ら、ちょっと距離をとる。
鼻歌でスキップしてる男子高生とオトモ
ダチだと思われたくないしね。うん。