【完】キセキ~君に恋した時間~
「でも近くで見ると、ほんとにカッコい
いね、岡田くん!」
なんて───容易く爆弾を落とされた。
カアッと羞恥に煽られて、顔を染めてい
く俺を、武野さんは今度は可愛いと言っ
た。
す、ストレートすぎる……。
武野さんの言葉の一個一個が全部直球す
ぎて、すごく恥ずかしい。
……ほんと、困る、こういうの。
カッコいいとか、言われなれてないし。
罵倒されたことならいっぱいあるけど。
どういう反応したらいいのか、わからな
いんだよ……。
───それから、その一週間後の放課後
、俺は部活でも武野さんに会うこととな
った。
本日から正式に部活の入部が始まり、俺
は勿論バスケ部。
いまじゃバスケが生活の一部になってい
る。