【完】キセキ~君に恋した時間~
「まーだそんなこと言うんですかぁー?
自覚ないとは言わせませんよぉ?あんな
にモテモテのくせにー」
そう言って、グーにした拳で、頭をグリ
グリしてくる磯部。
「いた……っ!痛い痛い!痛いって!」
「このド天然めーっ!リア充なんて死ん
じゃえー!」
「や、リア充じゃないし!」
まず彼女とか居ないし!
「どうやったらそんなモテんだよ!顔か
?顔なのかああぁ!?」
「やめ……っ!近付くな変態!」
キスできそうなくらいにまで近付いてく
る磯部を押し返す。
今日、暴走し過ぎじゃないか、コイツ。
「磯部落ち着けよ」
「俺だって彼女欲しいのに!いっぱい欲
しいのにーっ」
「や、いっぱいはだめだろ」
なんて不貞な。