【完】キセキ~君に恋した時間~
あ、ダメだ。人の話を聞いちゃいねぇ。
磯部なみのテンションの高さだぞ、これ
。
「……じゃあ、貰っておく」
そう言って、チケットをポケットに突っ
込んだ。
美海、来てくれるだろうか、と思いなが
ら。
ていうか翌日だし。そんな都合よく美海
の暇が空いてるわけもないだろうし。
断られたら磯部にあげよう。もしくは磯
部と行こう、と思っていたのに。
「……遅い!」
まさか、こんなにタイミング良く、美海
の都合がつくだなんて。
翌日、俺は美海と遊園地に行くことにな
り待ち合わせ場所にしていた駅へと着く
と、そう怒られた。