【完】キセキ~君に恋した時間~
だいたいステージが廃病院という、最悪
の設定。病院とか怖いイメージばっかり
じゃん!
「もう!ここまで来たら、行くよ!」
「や、ちょ、いやああぁぁーっ!!」
結局、美海に無理やり連行されて、声が
枯れるほど絶叫したのは言うまでもない
。
美海は、悪魔だった。
「結構楽しんだわねー」
美海の言葉に空を見上げると、もう太陽
が水平線近くまで降りていた。
実際楽しんでいたのは美海だけだ。
俺は一生忘れることのできない恐怖を味
わっただけだった。この悪魔な幼なじみ
のせいで。
「もう少しで閉園だけど、観覧車のる?
」