【完】キセキ~君に恋した時間~
第13話 鍋パーティー
「秋と言えば食用の秋!!てなわけで、
皆で鍋パーティーをしようじゃないか!
」
放課後、磯部がいきなりそう言い出した
のは、秋も深まってきた、十月半ばの事
だった。
一年は基本的に後片付けを任されている
ので、その場には一年部員、もとい、い
つものメンバーだけがいて。
つまり、磯部のいう、"皆"というのは、
一年部員のことなんだと思う。
「いきなり何言い出すんだよ」
面倒そうにそう言ったのは、峯本。
磯部はそんな峯本に、ニヤリと笑った。
「だから、鍋パーティーだって!!」
「いやいきなりすぎんだろ」
すかさず突っ込んだ峯本に、ウンウンと
頷く。
いきなり鍋パーティーとか言われても、
は?って感じだ。