【完】キセキ~君に恋した時間~
ギリギリのところで自制してある想いが
、弾けて、溢れて、どうしようもなくな
ってしまうから。
きっと徹に抱きついて、好きだと言って
しまう。
きっと武野さんに、徹に近付かないで、
なんて言うような嫌な女になってしまう
。
もっともっと、徹を好きになる。
もっともっと、徹を欲しくなる。
ずっと傍にいてほしくて、片時も離れた
くなくなってしまう。冷静で居られなく
なる。
徹と別れることが、怖くて、苦しくて、
きっと私は狂ってしまう。
徹が居ない世界を思い浮かべては、私は
大泣きするだろう。
永遠なんてどこにもないのに。
これから辿る、自分の末路を悟っては、
どこかに永遠がないかと。徹と二人、い
つまでも寄り添っていられる
そんな"永遠"が、欲しいと。