【完】キセキ~君に恋した時間~
「好きだ……大好きだよ、美海」
そう想いを口走った時。
美海が見せたのは、今まで見てきたなか
で最も美しい、儚い微笑みだった。
『ありがとうございましたーっ!!』
翌日。
俺らは、今まで一度も勝ったことの無か
った強豪に勝った。
俺ら一年も、時々出してもらえて、皆、
それぞれに満足そうな表情を浮かべてい
る。
早く、美海に会いたい。
会って、勝ったよ、って報告したい。
俺は少しウキウキしながら外へと出た
外に出ると、磯部が抱きついてくる。
「徹ーっ!」