【完】キセキ~君に恋した時間~
美海は俺がバスケ部に携わる事が相当気
にくわないのか、チンピラのように突っ
掛かってくる。
そしてしまいには、
「あんたに運動部なんか務まるか!」
とか言い出したけど……ちょっと待て。
さすがの俺も、それは聞き捨てならない
ぞ。
美海をチラッと見下ろすと、文句あんの
か、とでも言いたげに俺を見上げている
。
「……美海が運動部入れって言ったのに
」
嫌だって言ったのに、何度もしつこく入
れって言ってきたのは、美海なのに。
いきなりコロッと態度変えられても、困
るんですけど。
俺がそう言うと、美海少し目を見開いて
から、めんどくさそうに息を吐いた。
「……はぁ。どうでもいいことは覚えて
んのね」
「……すいません」
あ、また謝っちゃったな、と思っている
と美海に思い切り睨まれた。