【完】キセキ~君に恋した時間~
ちら、とその発言者を見た俺は思わず。
そう、ほんと無意識だったんだけど、
「ちっちゃ……」
と本音を漏らしてしまった。
次の瞬間、脇腹に熱い拳がクリーンヒッ
ト。
ぐはっ、と口から内臓が飛び出そうにな
ったのを死ぬ気で止める。
いきなり殴られたんですけど!
「チビって言うんじゃねえ!ちょっとで
かくて顔がいいからって調子のんじゃね
えぞ、はぁん?」
「す、すいませ……」
「声がちいせぇ!聞こえねーよ!」
ええぇ……。もうなにこの人。俺とは気
が合わないタイプだぜこれ。
どうしたもんか、とおろおろしていると
、栄生君が助けに入ってくれた。
「峯本、勘弁してやってくれ。これでも
ずいぶん成長したし、初めは驚くくらい
下手だったんだから……」
まってフォローになってない!