トワイライト

　　多分この事は運命としか言いようのない目には見えない澪の魂のお導きだったのかも知れないと、今私は強くそう感じています。ちなみに澪と私それからあなたのお母さまである理子さんが、それぞれに過ごしたある意味排他的なイメージで、捉えられている『孤児院』と言う施設。その場所に私は明るい光を当てたいのです。




　　尚、其処で過ごした子供達がその施設を出た後も、誇りを持って『あの施設で育って本当に良かった』と堂々と皆に言って貰える、そんな施設を建てたいと私は思っているのです。ちなみに有さん、引き受けて貰えませんか？」
　とそう如月に言われて




「はい。私の夢の一つも孤児院設立でした。それも私が理想とする近代的な要素を網羅（もうら）したそんな孤児院を創るのが私の夢でもありました。なので私の命の恩人である如月さんの夢を実現する手助けが出来るのであれば、それは私にとっても光栄な事です。だから喜んでお受けしたいと思います」
　と有は言った。




「そうかい。有さん引き受けて貰えるんだね。ありがとう。そう有さんに言って貰えて私はとても嬉しいよ」
　と治子が言うと