トワイライト
  およそ13時間にも及ぶ夜行便がようやく早朝の7時にトワイライトの浜辺に着いた。なので萌は自分が持っていた手荷物を素早く確認すると、急いで船の出口へと向かった。




  尚、島はうっすらと霧に包まれ少しひんやりとした。そこで萌は船を降りて手早くチェックインを済ませ、手渡されたキイを受け取るとホテルの自分の部屋へと急いだ。




  ちなみにホテルはこうして早朝に着く船がある為通常チェックインが早い。




  そして萌は船の中で殆ど眠れなかったせいか予約していたホテルの部屋に入って荷物を置くと、洗面所で軽くお化粧を落とし顔を洗い、化粧水と乳液をつけると、そのままベッドに倒れ込むようにして寝入ってしまった。




  でもってグッスリと眠った萌が目覚めたのは、お昼の12時を回っていた。




  なので萌はまず自分の腕時計を見て時間を確かめると、即隼人のケータイにメールで連絡を入れた。




  するとすぐに隼人から返信のメールが届き、二人はホテルのロビーにある喫茶店で会う事になった。




  なので萌はまずシャワーを軽く浴びて身支度を整え、小さなポシェットを斜め掛けにすると慌しく部屋を出た。




  そして隼人が来る前にその待ち合わせ場所である喫茶店に着き、陽がサンサンと降り注ぐ窓際の席で、萌はコーヒーをゆっくりと飲んでいた。




  すると間もなく
「やあ、萌。おはよう」
 と隼人が喫茶店に現れて、萌の顔を見ると早速椅子をひいて座った。
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